法華経〈上〉 (岩波文庫) ![]() 価格: 903円 レビュー評価:4.5 レビュー数:7 サンスクリット本を現代語訳で読めることは本当にありがたい。 以前は、鳩摩羅什訳の漢文の和訳しか読んだことのなかった。 それとは違う世界が見えてくる。 訳注は詳しくされている。 本書をくりかえし、くりかえし、何度も読んだ。 そのおかげで本書からいろいろなものが見えてきた。 私にとって本書は先生です。本当にありがたい。 |
とにかくさけんでにげるんだ―わるい人から身をまもる本 (いのちのえほん) ![]() 価格: 1,365円 レビュー評価:5.0 レビュー数:8 子どもが性的虐待や誘拐といった暴力・犯罪から身を守るための知恵を説いた絵本。児童虐待をテーマとした『あなたはちっともわるくない』の著者安藤由紀が翻訳し、絵本作家河原まり子がイラストを描いている。深刻なテーマながら、透明水彩のやさしい色合いが、子どもへの温かなまなざしを感じさせるものとなっている。 カナダの小学校で副読本として使用されていたというこの絵本は、子ども自身が自分を守る力を身につけることを目的としている。紹介されるのは、迷子になったときや知らない人に声をかけられたとき、あるいは不審な人に体を触られたときに「誰に助けを求めるか」「どこへ逃げるか」といった具体的な対処法。 |
小さなことにくよくよしない88の方法 (王様文庫) ![]() 価格: 580円 レビュー評価:4.0 レビュー数:6 2年前に購入していい本だと思ったものの深い印象は残さずに本棚に納まっていた本なのだが、 最近ふと読み返したところ、なんと素晴しいことが書かれているのだろうと感動をした。 個人的に2年前とは自分の状況がかなり変わっていて、それでだろうか、前は目にも止まらなかった言葉に深くひきつけられた。 風向きの良いとき悪いとき人生が変わり続ける中で、その時自分が必要な言葉、力をきっと見つけ出せる本。 多くの項目の中で、日常の中でありふれた例を挙げながらわかりやすい言葉で簡潔に書いてあるので読みやすいと思うが、 一つ一つの意味がとても深いので、言葉の |
利己的な遺伝子 (科学選書) ![]() 価格: 2,854円 レビュー評価:4.5 レビュー数:22 全13章からなる専門書である。生物の究極の目的はその全情報である遺伝子を次世代に残すこと。この本を簡単にいうとこういう内容である。では、どうやって優良な遺伝子を複製して増やし、子孫に反映させるのか、という理由が様々な理論とともに紹介されている。私が一番興味深かった箇所は13章である。ここでは、ダーウィン主義者が盛んに主張する表現型効果が生物全体に与える生存と繁殖に有利不利ということを越えて遺伝子自体の利益を考慮した考察が語られる。例えばトビケラという生き物は水中の小さな石塊を選んで自分自身の体にぴったりの巣を作る。そのために手足は見事に精巧で緻密な完成品に達している。言うまでもなく、この手足 |
アマゾンの秘密──世界最大のネット書店はいかに日本で成功したか ![]() 価格: 1,575円 レビュー評価:4.0 レビュー数:56 「アマゾンの秘密」というタイトルに興味をそそられ、買ってしまった。アマゾンが巨大企業として成功した秘密が載っているのかと思ったら、そうではない。アマゾンという巨大企業が日本に進出した時の裏話である。 大変なのはわかるが、海外の企業が日本進出するのだから、これぐらいの苦労は当然なのでは。それを言うなら、一から立ち上げた創業者の方が大変だし、そうした本の方がインパクトがある。秘密というほどの内容ではない。 |
新漢語林 ![]() 価格: 3,045円 レビュー評価:3.5 レビュー数:4 タイトル通りです。大学レベルの漢文などになると、語数が少なすぎます。専門的な勉強をしない方ならば使用に十分堪えるでしょうが、旧字体や歴史的な用語になると、本当に及びません。 辞書はかなり高い買い物です。うっかりこれを引いてしまったら、馬鹿を見ます。 |
道徳の系譜 (岩波文庫) ![]() 価格: 630円 レビュー評価:4.0 レビュー数:11 この本は、本人によって比較的系統立てられて書かれていて、しかもあまり大部ではないからニーチェの思想を知るには、まずこの一冊から始めるのがよいと思います。 ニーチェは、人が生きていく源、己を肯定する根拠を問い、それが「力(ちから)」であるという思想を展開するのですが、その際、生きる源を喪失している人間のあり方を、ルサンチマン(反感)という概念をキーワードとして徹底的に批判しています。 ルサンチマンとは何か、ニーチェはそれを「弱い者が強い者と対比して、強い者を“悪”とすることで自分を“善”である」と倒錯することである、と言います。道徳、即 |
英語ができない私をせめないで! ![]() 価格: 1,260円 レビュー評価:3.5 レビュー数:29 私は英語が苦手なわけではないのですが、それでも一時「英語できないんじゃないか病」に襲われ、英語学校について調べたりしていました。 作者も「私は英語ができません」で始まっているわりには結構いいレベルからのスタートだったのではないでしょうか? 私も結局3ケ月のコースに申し込んだのですが、合わずに辞め、それからは独力でやっています。 この本でも挙げられていたように、私の周りの年配の方でも、英会話学校や大学の公開講座に在10年以上という方々がたくさんいらっしゃいます。 運動場のトラックをぐるぐるしているようなその方たちのように「とりあえず |
超次元の扉―クラリオン星人にさらわれた私 (超知ライブラリー) ![]() 価格: 1,785円 レビュー評価:4.0 レビュー数:10 この本の宇宙人に関する記述は正しいと思います。 「さらわれた」とありますが、悪意からさらわれたわけではなく、クラリオン星人をはじめとする宇宙人自体はとても知性と愛情が深く、友好的です。 しかし、この本は少し読みづらいです。 著者が文章を詩的でドラマティックに書こうとするので、余計な描写が多く、実際に宇宙人が話したことや事実が少ないのが残念です。 よって、星を4つとさせていただきましたが、宇宙人についての内容は事実だと感じました。 宇宙人が話してくれたことの中でも特に、 ・私たちが |
シールド(盾) ![]() 価格: 1,575円 レビュー評価:4.0 レビュー数:27 一度の失敗でこりて、もう二度と挑戦しないのと、 何度も何度も失敗を続けて「無理だ」と気づくのはどちらが頭がいいのか・・・? これには明確は答えなどなく、むしろこんなことに意味すらもない。 人にはそれぞれの資質があり、 何が正しいのかはそれぞれが生きていく道筋で判断していくこと。 その時は正しいと思っていたことも、 あとになればとんでもない間違いだったことに気づくこともある。 だからといってその間違った選択は ただ無意味なことだったわけじゃないと後々になって気付ける場合だ |
古代への情熱―シュリーマン自伝 (岩波文庫) ![]() 価格: 525円 レビュー評価:4.0 レビュー数:10 幼いころに絵本で読んだトロイ戦争の物語に感銘を受け、世間の常識と通説に抗し、トロイは実在すると本気で信じたシュリーマン。本書は、苦境に屈することなく学問に励み、経済的成功を収め、それをもとについにはトロイの遺跡の発掘に成功したシュリーマンの自伝である。 真の意味で「自伝」と呼べるのは「一.少年時代と商人時代」のみであり、残りの各章はシュリーマンの死後、残された妻ソフィアが、シュリーマンと親交のあった研究者らの助力を得て、シュリーマンの諸著作をベースにトロイやミケーネの遺跡発掘の過程やエピソードを描写するものとなっている。第一章におけるシュリーマンの苦難をものともしな |